工法仕様
一棟一棟しっかり設計する基礎
地震に強いベタ基礎
テクノストラクチャーでは、地盤の強さなどに応じた基礎仕様を定めています。そして、全棟で行っている地耐力調査と構造計算から、その家に必要な基礎強度を決定し、立ち上がりの高さや幅、配筋を指定しています。このように、テクノストラクチャーでは間取りごとに構造計算を行い、それを根拠に基礎仕様を決定しています。
「強い家」を支える強固な構造部材
構造の要を鉄と集成材で
テクノストラクチャーでは、木と鉄を組合わせた「テクノビーム」を採用。通常の木の梁と比べるとたわみが少ないので、長い年月が経過した後も、梁のたわみからくる骨組み全体のゆがみがおさえられます。さらに地震などの一時的にかかる大きな力に強いのも安心のポイントです。
木製梁(はり)
木には生育してきた縦向きの力には強く、横向きの力には弱いといった特性があります。つまり、柱のように木を縦向きに使う場合は十分な強度が期待できますが、梁のように横向きに使う場合は、強度が不足しがちになるといった弱点があります。
テクノビーム
長期に渡る、上からの加重にも、「たわみ」がほとんど進行せず、梁の強さが大空間を支え、建物の寿命を大きく伸ばします。
構造部材の接合部も強化
地震や風により建物が揺れると、建物上部の揺れに引っ張られて、柱が引き抜かれるような力がかかります。そのような場合に備え、テクノストラクチャーでは、柱の引き抜き強度を約3倍に高めています。
長持ちの秘訣、劣化軽減
テクノビームの鉄骨のメッキには、「溶融亜鉛メッキ処理」が施されています。万一のキズにも保護皮膜を作る「犠牲防触作用」により、テクノビームを劣化から守ります。
テクノビームの結露防止
テクノビームの芯材となる軽量H形鋼の結露防止として、外壁面やバルコニー部分のテクノビームに、板状の高性能ロックウール断熱材やポリスチレンフォームを施工しています。
「もしも」の災害を建てる前にシミュレーション
388項目の緻密な構造計算を実施
通常の木造住宅を建てる時にはチェックされない多くの項目も、テクノストラクチャーではしっかりチェック。せっかく建てる家だから、良い状態で長く住み続けられるように。そうした想いから木造2階建て以下では義務化されていない構造計算を行い、法律よりも細かい部分までチェックしています。
災害シミュレーション
大地震・台風・豪雪に耐えられる家かどうかを事前にシミュレーションします。補強が必要ならば改善を重ね、すべての項目がOKになるまで「何度でも」チェックを行います。
設計完了・建設開始
構造計算を行った後、住宅の引き渡し時に「構造計算書」と「構造計算保証書」を発行し、施主様にお渡ししています。構造計算書では、一棟ごとにシミュレーションされた構造計算の内容をご確認頂けます。構造計算保証書では、パナソニックが構造計算結果および構造計算方法について保証することをお約束しています。
テクノストラクチャー独自の厳しい構造計算基準
テクノストラクチャーの住宅は法律で定められたレベルよりもはるかに厳しい基準で設計されています。
基礎強度 101項目
テクノストラクチャーでは地盤の耐力壁や間取りに応じて基礎の形状や仕様、鉄筋の配置や寸法を決定しています。自重だけでなく地震などの水平荷重に対して、最適な鉄筋が配置されているかなど、幅広くチェックし基礎の強度を確保しています。
柱強度 62項目
建物の自重や建具の重さ、雪、風などの荷重により、柱の強度を上回る力が加わると、柱自身が曲がったり折れたり(座屈)し、住まいを支える柱としての機能を失うことになってしまいます。テクノストラクチャーでは構造計算により一本一本の柱に強度を上回る力がかかっていないかチェックし、適切な構造材の配置を行っています。
梁強度(テクノビーム) 129項目
建物の自重や、地震や台風等の短期に加わる荷重に対して梁部材(テクノビーム)の強度が上回っているかを1本1本についてチェックします。構造の要となる梁において、テクノビームのたわみ量、曲げ強度等の設計基準を設定しています。
柱接合部強度(ドリフトピン接合) 32項目
耐力壁に水平力がかかると筋かいなどを介して、柱に上方向の引き抜き力と横方向のせん断力が働きます。テクノストラクチャーでは柱と梁(テクノビーム)、柱と土台の接合部にドリフトピン接合を採用し、引き抜き力横方向のせん断力が働きます。テクノストラクチャーでは柱と梁(テクノビーム)、柱と土台の接合部にドリフトピン接合を採用し、引き抜き力とせん断力に対して十分な強度を確保しています。これらを上回る力が発生する場合には、ホールダウン金物を配置しています。
梁接合部強度(ボルト接合) 26項目
一般的な木造住宅では、梁などの横架材同士の接合強度のチェックは厳密に行われていない場合がほとんどです。テクノストラクチャーでは、すべてのテクノストラクチャー同士の接合部の強度が十分かどうかしっかりチェックしています。
耐力壁の量 18項目
地震や台風といった水平方向からの力を受け止めるのが、筋かいや面材のある耐力壁です。その耐力壁が、平面のX方向、Y方向の耐力壁線ごとに充分配置されているかチェックします。地震力では各階の荷重が、風圧力では各階の見付け面積が算定の基準となります。
耐力壁の配置 12項目
耐力壁の量が充分でも配置に偏りがあると、力を受けた時に壁の少ない方向がねじれ現象を引き起こし破壊する危険が生じます。平面的な耐力壁の配置バランスを偏心率で算定し、率面的な偏りを剛性率で算定しています。
床強度(水平構面の検討) 8項目
地震による水平力が各耐力壁に均等に伝わるためには、床、屋根など水平構面の強度が十分である必要があります。テクノストラクチャーでは、耐力壁線間隔、耐力壁の配置バランス、吹抜けの有無などに応じて必要床強度を計算にて確認しています。
※水平構面とは:耐力壁を上部で横につなぎ、一体化している床、屋根面
※水平構面とは:耐力壁を上部で横につなぎ、一体化している床、屋根面
実大振動実験で立証
実大振動実験で震度7をクリア
テクノストラクチャーの構造仕様は、阪神大震災クラス(震度7相当)の揺れを加える実験もクリア。激震に耐えうる高い構造強度が立証されています。
「強い家」を実現する確かな施工
施工管理者等による施工検査
テクノストラクチャーは施工品質を特に重要視しています。どんなに強い家も、確かな施工があって初めて実現するものだからです。